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枕の高さ選び枕を選ぶとき、何を基準に選べばよいのかご存知でしょうか? 枕選びで一番重要なポイントは、 ![]() 枕を選ぶとき、高さや感触だけで購入される方が多いですが、「寝汗」で蒸れてしまうような枕では、いくら高さが合っていても感触が気持ち良くても、深い眠りに入れず疲労を回復することができません。
知らない間に顔や頭、首などにできものができていたり、かぶれていたりしたら危険信号。アトピーやアレルギーの原因となってしまいます。 ですので、「寝汗」をかくなど睡眠中の生理的変化にも素早く対応できる、吸湿・発散性に優れた素材の枕を選びましょう。 ここでは、一般的な枕の選び方ではなく、あくまでも「健康」と「睡眠の質」を第一に考えた 『枕の選び方』 をご案内します。 ■枕に不可欠な機能 「頭寒足熱」といわれるように、就寝中は頭部を冷やし足を温めると「深い眠り」に入りやすくなります。 頭部の温度を下げ、「深い眠り」に入りやすいベストな環境を維持し続けるには、枕が蒸れないことが重要です。 この環境を作れるかどうかが、枕選びの基本ですが、そのためには、無くてはならない機能があり、その機能に優れている素材の枕ほど、身体に優しく健康を支える良質な睡眠が実現できます。 ![]() ■枕の役割で、最も重要なのが汗の処理(吸湿、発散性) 人は、真夏でも真冬でも、どんなに暑くても寒くても、一晩で約コップ1杯分(200~300ml)の「汗」をかきます。それは、体温を下げないと「深い眠り」に入ることができないためです。 「汗」をかくことによって体温を下げ、「深い眠り」に入りやすくしているのです。 その「汗」の30%が掛けふとんに、70%が枕と敷きふとんに吸収されます。 ![]() 体温が下がると脳の温度も下がり、眠くなります。 これは、昼間の活動によって疲れた身体と脳を冷やして、休息をとらせるためのとても重要な生理現象。 つまり、「深い眠り」へとスムーズに入るには、体温を下げることが必要不可欠。そして、そのためにかく「汗」の処理がなによりも大切ということ。 特に頭部は、身体の中でも最も発熱量と発汗量の多い部位のひとつ。 「汗」を素早く吸収・発散させて、常に「深い眠り」につきやすい環境にしてあげることが枕にとって最も重要な役割なのです。 ※「深い眠り」につきやすい環境とは、布団の中の温度33±1℃、湿度50±5%。 また、「深い眠り」につきやすい体温は、平熱体温 - 1.0~1.5℃です。 ■健康を意識するなら、まず始めに選ぶべきは、枕の素材 枕に使用されている素材は大きく分けて、天然繊維と化学繊維に分かれます。 天然素材をもとに、自然から生まれた繊維が天然繊維です。 天然繊維は、吸湿・発散性に優れているため、「汗」を素早く吸収・発散させることができます。 さらに繊維自らが呼吸し、常に快適と感じる温度と湿度を保つ働きがあることから、「生きた繊維」ともいわれ、同じ自然の生き物である人にとって身体に優しいため、活動時、睡眠時ともに活躍することができます。 ![]() それに対して、化学から生まれた繊維が化学繊維です。 化学繊維は、透湿性を高めて汗を発散させたり、通気性を高めて速乾させたり、瞬間的な快適さをコントロールすることに特化しているため、運動などの身体が活発に働いている活動時に優れた効果を発揮します。 しかし、主に石油などの原料をもとに、化学的に合成して造った繊維のため、どうしても蒸れやすく、健康に気を使う方にはあまり向いていません。 意外と見落としがちですが、中身の素材と同様に大切なのが「枕の側生地」 それは、側生地が壁となり中身の素材の機能を阻害してしまうため。 いくら中身の素材が良質でも側生地がそれに見合うものでないと、素材本来の性能をフルに発揮できないため、必ず側生地も含めて良質な枕を選びましょう。 また、柄はできるだけプリントものではなく、無地のものがおすすめ。化学染料にて染め上げたプリント柄の生地は、見た目は良いのですが、生地にとって重要な吸湿、発散、通気性、柔らかさなどが損なわれてしまいます。 ■枕の役割で、次に重要なのが頭を支えること(支持性) 枕とは、寝ているときに敷き寝具と頭部・首部の間にできる空間を埋めるもの。 つまり立っているときの自然な姿勢を寝ているときにも保てる枕が理想的です。 寝るときは、姿勢を支える必要がないので筋肉はだらんと弛緩します。 睡眠中に弛緩した首部と頭部を支えるのが枕の役割。 枕には、筋肉の緊張が解けても落ち込まない優れた支持性が不可欠なのです。 柔らかい枕だと頭が沈み、後頭部と背面に高低が出ます。 同じ枕でも、高く感じてしまうのはそのためです。 ■蒸れやすい枕ほど「寝返り」が多くなり、疲れがとれない ![]() 「寝返り」はレム睡眠の前後に多発し、昼間の筋肉の疲れをとったり脊柱の歪みを矯正するために起こり、一晩に約20~40回繰り返します。また、睡眠中の血行不良を防ぎ、日々の健康を保つための生理現象。 この「寝返り」は、多すぎても少なすぎてもいけません。 そのためには、枕が蒸れないことが重要です。 低反発ウレタン枕が一時的なブームで終わったのは、この「蒸れ」が原因。湿度の低い海外では良くとも、湿度の高い日本には向かないのです。 睡眠中に枕が蒸れてしまうと、頭が湿気で不快を感じ、必要以上に「寝返り」を行い、筋肉に十分な休息を与えられず、翌朝疲れが残るということに。 起床時に、「いくら眠っても疲れがとれない」「いくら寝ても寝足りない」と感じるのは、そのためです。 ■肌の乾燥や髪の傷みを防ぐためには、保湿性が重要なポイント 健康的な肌や髪に「うるおい」は欠かせません。 特に睡眠中は、肌の乾燥や髪の傷みが進みやすくなるため、寝ている間も、常に「うるおい」を与えることが大切です。 そのため、肌や髪に直接触れる寝具ほど、保湿性が求められます。 この機能は、天然繊維(特に動物繊維)が優れています。 寝具が保湿性に乏しいと、「うるおい」を与えられないため、肌や髪への負荷が増え、乾燥肌や敏感肌、枝毛や切れ毛になりやすいという問題があります。 また、摩擦による静電気が起きやすかったり、ホコリや花粉、化学物質などを寄せつけやすいのは、この保湿性に乏しいことが原因のひとつです。 特に静電気は、神経を刺激して眠りが浅くなってしまいます。 ■枕の高さが合わないと、腰にも負荷がかかる 枕の高さ選びで重要なのは、頸椎が圧迫されずに、背骨全体が常に自然のS字カーブを描くこと。 頸椎は前方、胸椎は後方、腰椎は前方、仙骨、尾骨は後方というように、背骨はS字にカーブをしています。 このカーブによって背骨全体で負担を分散しているのですが、背骨は首から腰までつながっているため、枕の高さが合わず首に負担がかかると、S字カーブのバランスが崩れ、腰にも負担をかけてしまいます。 試しに、寝ている状態で手を使わずに頭を浮かせてみてください。 もしこれだけで腰が痛くなるようであれば、危険信号です。 枕の高さが合わなくて、S字カーブのバランスが崩れているのかもしれません。 ■適正な寝姿勢が、良質な睡眠を生み出します 肩や腰に優しい理想の寝姿勢とは、直立した状態をそのまま横にした状態のことです。 健康な人が直立している時の背骨のS字形の曲がりは、通常4~6cmですが、寝ていて気持ち良いと感じる背骨の曲がりは、2~3cmといわれています。 ![]() 仰向けならば、その状態が保てますが、横向きだと片側の肩や腰に過度の負荷をかけてしまいます。また、寝床内の保温性は掛けふとんよりも、敷きふとんの力によるところが大きいのですが、横向きだと背中を敷きふとんで温められず、掛けふとんとの間にも大きな隙間が生まれやすく、肩や腰、足が冷えてしまいがち。 逆に、うつ伏せだと首や腰に過度の負荷をかけやすいうえに、「寝返り」を妨げてしまいます。 間違ってはいけないのが、横向きで眠りにつくのがダメとか、そういうことではなく、あくまでも肩や腰に負荷をかけないためには、できるだけ仰向けの状態を多く作り、寝返りがしやすい環境を維持することが大切ということ。 仰向けを多く作ることで、左右均等にスムーズな寝返りが期待でき、頭や胸部の重量で圧縮されていた脊柱が解放され、背骨に休息を与えることができます。 もし、すでに腰を痛めていて仰向けが辛い場合は、どうしても横向きの状態が多くなり、片側の肩や腰だけに負荷が集中してしまうため、注意が必要です。 そんなときは、ひざ枕で適正な寝姿勢に矯正し、徐々に仰向けの状態を多く作ることで、肩や腰への負荷がなくなるとともに、深い眠りへ導いてくれます。 ■枕の理想の高さは、人によって違います ![]() 枕が低すぎると・・・? 低すぎる枕では、頭部がさがり、あごがあがった状態。心臓より頭が低くなるため、血が上り、一種ののぼせ状態になり、寝つきを悪くしてしまいます。また、脳への刺激が増えて不眠気味になるため、目覚めがスッキリせず、顔がむくみやすくなってしまいます。 ■低すぎる枕の代表的な症状 寝つき・寝起きが悪い、寝不足、ダルさが残る、顔のむくみ 枕が高すぎると・・・? 逆に高すぎる枕だと、頭部があがり、あごが引けた状態。気道が圧迫され、呼吸が妨げられ「深い眠り」につけません。また、後頭部から首筋・肩にかけての血行が悪くなるうえ、腰への負荷も大きくなり、さらには女性に大敵の首のシワが増えてしまいます。 ■高すぎる枕の代表的な症状 頭痛、首筋の痛み、肩こり、腰痛、首のシワ、寝違え 低すぎる枕、または、高すぎる枕の代表的な症状が出るようであれば、枕が自分に合ってない可能性が高いです。 ■枕の高さの測り方 ![]() ①の長さは、日本人の約90%の人が2.5~5.0cmの間となり、女性の平均値は3.0cm弱、男性は4.0cm前後と言われています。 ※意外と知らない人が多いのですが、一般に販売されている枕の高さというのは、頭をのせて沈み込んだ時の高さが記載されています。例えば羽根まくらの2.5cmですと、使用していない時は13cm程の高さがあります。(素材によって異なります。) また、仰向けと横向きでは、高さにかなりの差があるため、高さを合わせる場合は、必ず仰向けの状態で行いましょう。 なぜなら、横向きの状態で合せてしまうと、仰向けになったときに高く感じ窮屈となり、横向きの状態が長くなってしまうからです。 仰向けの状態で合わせることで、肩や腰に優しい理想の寝姿勢をより長く維持することができます。 体型による高さの目安として ■細身の方 標準体型の女性や細身の方、首が長めの方は、2.5~3cmがおすすめです。 ■標準体型の方 標準体型の男性には、3~4cmの枕をおすすめします。 ■体格の良い方 体格の良い方は、背中の肉づきを考え4~5cmの枕がおすすめです。 横向きで眠りに入るのが多い方にも4~5cmの枕がおすすめとなります。 ■猫背の方 猫背の方の方は、ワンサイズ高い枕がおすすめです。 ■ストレートネックの方 ストレートネックの方は、ワンサイズ低い枕がおすすめです。 高さ選びの難しいところは、例えショップなどで理想の高さを測ってもらったとしても、それが眠りにつきやすい高さとは限らないということ。 特に枕は、「好み」によるところがとても大きいアイテム。 洋服などでもそうですが、自分にぴったりなサイズよりも、ワンサイズ下のタイトめなものが好みだったり、ワンサイズ上のゆったりめなものを選ぶことがあると思います。 そのため、理想の高さはあくまでも目安として、最終的には「好み」で選ぶのがおすすめです。 失敗したくない場合は、今使用している枕を基準に選びましょう 今使用している枕の高さが丁度良い場合は、同じ高さの枕を購入しましょう。 少し高いと感じる場合には、今よりワンサイズ低い枕を。少し低いと感じる場合は、今よりワンサイズ高い枕を選びましょう。 高さが自分に合っているかどうかの確認方法 実際に左右に寝返りをしてみましょう。高さが自分に合っていれば、スムーズに寝返りができるはずです。 また、次の日の朝に枕の上にきちんと頭をのせていたら、その高さは自分にピッタリ合った高さで間違いないでしょう。もちろん、どこにも痛みがないことが前提です。 高さ選びで迷った場合 高さ選びで迷った場合は、低い方を選びましょう。なぜなら、高さが合わなかった場合に、低いほうが調整が簡単だからです。 高さが合わなかった場合 低いと感じるときは、形成ケース、もしくは枕カバーを外し、タオルなどを枕の下面に敷くことで、高さを微調整することができます。 調整が済んだら、形成ケース、もしくは枕カバーで固定しましょう。 ![]() 逆に、高いと感じるときは、バスタオルや敷きパッドなどを身体の下面に敷くことで、高さを微調整することができます。バスタオルや敷きパッドが厚ければ厚いほど、枕の高さは低くなります。 調整が済んだら、敷きカバーで固定しましょう。 ![]() ■理想的な枕の条件 つまり、清潔さを保つため「水洗いや日干しが可能」なのはもちろんのこと、睡眠中の血行不良を防ぐため、頭や首からでた汗を素早く吸収・発散することができ、適正な寝姿勢とスムーズな寝返り、そして「深い眠り」につきやすい環境を持続できるということが理想的な枕の条件。 さらに、首や肩の筋肉の緊張が解けても頭が落ち込まない優れた支持性と、頸椎が圧迫されずに、背骨全体が常に自然のS字カーブを描ける枕が理想的です。 ポリエステルやビーズ、ウレタンなどを使用した枕が一時好評でしたが、化学繊維は、天然繊維のように自ら呼吸する働きがないため、「寝汗」をかくなど睡眠中の生理的変化に対応できず、どうしても蒸れてしまい、肌や髪への負荷は避けられません。 起きているときは、感触や肌触りがとても気持ち良いのが化学繊維の特徴ですが、眠りにつき身体が無防備なときこそが、寝具の活躍するとき。 ですので、肌にじかに使う寝具だけは、化学繊維ではないものを選びましょう。 やはり枕は、薬品・樹脂を一切使用していない『天然素材』が一番です。 ※ただし、間違ってはいけないのが「化学繊維」を使用してはいけないとか、そういうことではなく、あくまでも健康に気を使う方には「天然繊維」のほうが向いていて、手軽さや利便性、特に安さを求める方には「化学繊維」のほうが向いています。 ■おすすめの天然素材を使用したオーダー枕 中身の素材から側生地まで、すべて天然素材を使用した、当店こだわりの枕は、健康をいちばんに考えた「オーダー枕」です。ここまで徹底してこだわった枕は、他にないのではないでしょうか?そんなこだわりの世界をぜひ体験してみてください。
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理想の枕の選び方は、ここで終わり |
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