ここでのグレードとは、あくまで当店製品内でのグレードです。ですので、星の数に関係なく当店の製品は、世界でもトップレベルの品質を誇っています。他製品との品質を比べているわけではありませんのでご注意下さい。
目次・
側生地のグレード・
綿(コットン)のグレード・
羽毛(ダウン)のグレード・
キャメルパッドとキャメルふとんのグレード
側生地のグレード
側生地の品質は、織り方と打込本数により異なります。
▼羽毛ふとんの側生地に使用されている織り方は、下記の4種類。ビアンコーレ(超高密度織) 打込本数:370本 | グレード ★★★★★ |
世界屈指の高度な特許技術で羽毛専用に作られた超高密度織物。 優美かつ深みのある色調と、しなやかなドレープ性が特徴。世界でも類を見ない羽毛専用の最高級生地です。
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サテン(朱子織) 打込本数:330本 | グレード ★★★★ |
縦糸、横糸をそれぞれ4本以上の間隔で交差させた織り方。 ツイルよりも表面がなめらかで光沢があり、手触りも柔らかいのが特徴で、よくドレスやコートの裏地などに利用されています。
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ツイル(綾織) 打込本数:270本 | グレード ★★★ |
縦糸、横糸をそれぞれ2本以上の間隔で交差させた織り方。 平織よりもしなやかな風合いがあり、伸縮性に優れシワがよりにくいのが特徴で、よくジーンズなどに利用されています。
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平織 打込本数:250本 | グレード ★★ |
縦糸と横糸を一本ずつ交差させた、最も基本的な織り方。 丈夫で摩擦に強く、通気性に富んでいるのが特徴で、幅広い用途に利用されています。
代表的な平織の織物:ブロード、オックス、ローン
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▼キャメル敷きふとんの側生地に使用されている織り方。オックス(オックスフォード織) | グレード ★★★★★ |
縦糸、横糸を2本ずつ引きそろえて交差させた織り方。斜子織(ななこ織)とも呼ばれています。 陰影のニュアンスある質感が品質の良さを感じさせる仕上がりになっていて、丈夫で手触りがよく通気性に富み、シワになりにくいのが特徴で、よくシャツなどに利用されています。
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▼カバー、またはシーツに使用されている織り方は、下記の2種類。ローン | グレード ★★★★★ |
タテ、ヨコに、細番手で光沢のある高級綿糸として知られているコーマ糸を使い、少し粗めに織った平織の生地をいいます。なめらかで、すべりがよく、繊細で品のよい独特な風合いを持っているのが特徴です。
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パーケイル | グレード ★★★★ |
短い繊維の除去と繊維の平行度をよくしたコーマ糸を使い、平織で密度は高めに織った生地をいいます。表面に光沢があり丈夫です。
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打込本数とは、生地における1インチ(2.54cm)×1インチ(2.54cm)の四角形内の縦糸と横糸の合計本数です。
側生地のグレードが高くなるほど打込本数が多くなり、使用する糸が細く量も多くなるため、柔らかさが増し身体にフィットするとともに耐久性が高くなります。
しかし、打込本数が多い生地ほど、側生地に向いている訳ではありません。
使用する糸が細く量が多くなるということは、糸と糸の間隔が狭くなり、通気性が乏しくなるということ。肌触りがどんなに良くても、通気性に乏しいと吸収した汗を発散することができずに蒸れてしまいます。
素材の機能を阻害せずに、吹き出しやダニの侵入を防ぎ、その上で肌触りや耐久性も考慮するためには、打込本数が多すぎず少なすぎず、適度な本数が求められます。
つまり、「相性の良い織り方や打込本数は、中身の素材によって異なる」ということです。
ちなみに、グレードが高くなるほど打込本数が増えるため、重くなると思いがちですが、本数が増えた分、糸が細くなるため、重さはさほど変わりません。
綿(コットン)のグレード
綿は、非常に古くから用いられており、人間と綿との付き合いは長く約5000年前にさかのぼると言われています。
世界60ヶ国以上で栽培されており、最も身近な繊維です。
綿の品質は、品種や栽培環境により異なっており、もっとも重要なのは繊維長です。
繊維長が長いほど、良質なものと言われています。
繊維の長さによって「短繊維綿」(平均繊維長21mm以下)、「中繊維綿」(平均28mmまで)、「長繊維綿」(平均28mm以上)と分類され、長繊維綿の中でも繊維長が平均35mm以上のものを超長綿と呼び、高級綿の代表格とされています。
しかし、掛け布団の中わたには中繊維綿が向いていたり、敷き布団の中わたには短繊維綿が向いていたりと、その品種によってそれぞれ向き不向きがあり、超長綿などグレードの高いほうが良いとは限りません。
▼主に外素材(生地)に使用されている綿。
◎エジプト綿/GIZA45 | グレード ★★★★★ |
エジプトのナイル川流域のデルタ地帯で栽培されている長繊維綿で、布団カバーの生地や側生地に最も適した綿です。
吸湿・放湿性に優れ、強度が高く、カシミヤのようなやさしい風合いとシルクのようになめらかな肌触りそして美しい光沢が特長。
エジプト綿といえば、「世界三大綿花」の一つに数えられる超長綿の「ギザ綿」が有名ですが、その中でも繊維長の極めて長い「ギザ45」は、絹のような美しい光沢感と発色性により「白いゴールド」とも呼ばれ、世界綿花生産量のほんの数%しか採れない非常に貴重なものです。
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◎アメリカ綿/COTTON USA™ | グレード ★★★★ |
アメリカ南部にひろがる綿花栽培の盛んなベルト状の地域「コットンベルト」で栽培されている長繊維綿で、布団カバーの生地や側生地に適した綿です。
綿は、気候の影響を受けやすく、同じ品種のタネを植えても、 栽培地や年によって、品質や生産量が大きく変わります。
そうした変動が少なく、上質なコットンを安定供給できるのが、アメリカ綿の良さですが、その中でも、良いコットンの目印として知られているのが、「COTTON USA™」のマーク。
「COTTON USA™」のマークは、CCI国際綿花評議会が認定した、世界的に評価された高品質なコットンだけを使い、厳しい基準に合格した綿製品にのみつけられます。
つまり品質が高く、安心して使えるという信頼の証なのです。 |
▼主に内素材(中わた)に使用されている綿。◎メキシコ綿/メキシカリ | グレード ★★★★ |
メキシカリは、メキシコ北西部で栽培されている中繊維綿で、掛け布団やコタツ布団の中わたに最も適した綿です。
繊維が細長く、しなやかで光沢感があり、サラっとした肌触りとフィット感があるのが特徴。
ふんわりと柔らかいのに、軽すぎず心地の良い重量感があります。
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◎インド綿 | ┬ アッサム(硬さ:標準) | 2024年10月期のグレード ★★★★★ |
└ ゼッペル(硬さ:やや硬め) | 2024年10月期のグレード ★★★★ |
・アッサムは、クッション性が高く、柔らかすぎず硬すぎず適度な硬さでボリューム感があるのが特徴です。 ・ゼッペルは、繊維の密度が高いため、枕では頭と首。敷きふとんでは肩と腰を支える支持性や安定感が高く、やや硬めでボリュームが控え目なのが特徴です。
一般の方には、標準の硬さのアッサムがおすすめ。
硬めが好みの方や、マットレスの代わりとして使用したい方にはゼッペルがおすすめ。
しかし、一般的なマットレスと比べると柔らかいため、硬めが好みの方は別途マットレスを購入しましょう。
アッサムとゼッペルは、ともにインド北東部で栽培されている短繊維綿で、敷き布団の中わたに最も適した綿です。
収穫から種・殻の取り除き作業など、機械を使わず一つ一つ手作業にて丁寧に行うため、希少性の高い綿です。
繊維が非常に太くて短く、丈夫で弾力性があるので、他の綿と比べ、ヘタりにくく耐久性のある敷き布団に仕上がるのが特徴。
フワフワした寝心地ではなく、しっかりしたコシのある適度な硬さがあります。
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◎混合綿 | グレード ★★★ |
綿の品種やポリエステルの比率を変えることで、掛け布団・敷き布団・コタツ布団・座布団・生地のどれにも適応できる綿とポリエステルを混合したミックス綿です。
一般的に綿ふとんといえば、この混合綿が使用されています。
ポリエステルの比率が高いほど、ボリュームがでる、軽くなる、価格が安くなるなどの利点があります。逆に、綿の比率が高いほど、身体にやさしく、コットン特有の長所を最大限に発揮することができます。
間違ってはいけないのが、ポリエステルを30%混ぜたほうが良いとか、綿を100%使ったほうが良いとか、そういうことではなく、あくまでも健康に気を使う方には純綿を、手軽さや利便性、特に安さを求める方には混合綿がおすすめです。
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◎ポリエステル綿/テトロン | グレード ★★ |
主に石油などの原料をもとに、化学的に合成して造った繊維。
最近では、ユニクロなど大手メーカーによる脱プラスチック問題でも大きな話題を呼びました。
化学繊維は、通気性を遮断して温かくしたり、熱伝導率を高くして涼しくしたりと、瞬間的な快適さをコントロールすることに特化しているため、運動などの身体が活発に働いている活動時に優れた効果を発揮します。
しかし、天然繊維のように自ら呼吸する働きがないため、「寝汗」をかくなど睡眠中の生理的変化に対応できず、どうしても蒸れてしまいます。 |
羽毛(ダウン)のグレード
羽毛製品の詰め物は、水鳥の羽毛。
主にアヒルかガチョウから採取し、アヒルの羽毛は「ダック」、ガチョウの羽毛は「グース」と表記されます。
羽毛はダウンボールといって、たんぽぽのわた毛のような球状の形をしています。
基本的には、そのダウンボールが大きいほど空気をいっぱい含むため、より軽くより温かくなります。また、汗を吸収する力と量が増し、通気性も良くなるため、乾かす時間が短縮されます。さらに、フィット性が良くなり、すき間ができにくくなるため、保温力も高まります。
飼育期間が短いため、身体が小さく飼育数が圧倒的に多いアヒルに対し、飼育期間が長いため、身体が大きく飼育数が非常に少ないのがガチョウ。身体の大きい方がダウンボールも大きいため、一般的には、ガチョウの羽毛「グース」の方が希少性が高く、高価となります。
しかし、間違ってはいけないのが、必ずしも「ダック」より「グース」の方が優れているとは限らないということ。
飼育農場や選別の善し悪し、洗浄技術のグレードによっては、グース90%よりもダック80%の羽毛製品の方が、はるかに高品質な場合も珍しくありません。
また、ダウンボールの品質は、風を利用してどの位置まで飛ぶかで選別します。
ダックの場合、質の良い成熟したダウンボールは80%付近の位置で落ち、グースでは、90%付近の位置で落ちます。どちらも、それを超えると質の悪い未熟なダウンボールやゴミが多くなります。
そのため、機械選別では、ダックが80%、グースにおいては90%が品質としては最高となり、それを超えるダウンボールでは、質が悪いにも関わらず値段が高くなってしまいますので、注意が必要です。
90%を超える最上質のダウンボールは、人の手で選別をしない限り、採取することができません。当店の羽毛製品では、時間と手間を惜しまずに、人の手によってひとつ一つ丹念に選別しているため、揺るがない品質を維持しています。
↓グレートナチュラルグースダウン95% | グレード ★★★★★★★ |
世界でも最高品質の羽毛生産国である東欧ハンガリーで、限りなく自然の状態に近い環境で育てられた入手困難なマザーグースダウンです。
1年に3回行われる羽毛採取のうち、 最も品質の高い3回目の羽毛だけを使用し、さらに人の手によって繊維が細かく最も大きなダウンボールをひとつ一つ丹念に選別しています。アイダーダックダウンにも勝るとも劣らない、幻とも呼べる世界最高品質の羽毛です。
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↓ハンガリーハンドセレクトグースダウン95% | グレード ★★★★★★ |
世界でも最高品質の羽毛生産国である東欧ハンガリー。
その中でもトップレベルを誇るのがハンドセレクトマザーグースダウンです。最高品質の由縁は厳選された契約農場における2年以上にも渡る長い飼育期間。1年に3回行われる羽毛採取のうち、 最も品質の高い3回目の羽毛だけを使用し、さらに人の手によって繊維が細かく最も大きなダウンボールをひとつ一つ丹念に選別しています。このこだわりゆえに年間わずか2トンしか採取できない、まさに希少な最高級ダウンボールです。
この上ない保温力と吸湿・発散性が豊かな眠りをお約束します。
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↓ロシアシルバーグースダウン90% | グレード ★★★★★ |
ロシアのシベリア地域で飼育されたシルバーグースは、特に厳しい冬季の環境下で1年近く飼育されるため、一般的なグースより体が大きく、非常に高品質な羽毛が採取できます。
農場は小規模であるため充分に目が行き届き、また合成飼料などは使わずに自然のままに飼育されたシルバーグースから取れるダウンボールは、非常に大きく羽枝も密に発達しています。
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↓ハンガリーホワイトグースダウン90% | グレード ★★★★ |
ロシアに隣接する平原と丘陵地帯の豊かな農業国、ハンガリー。
この国は夏と冬がたいへん長く、気温差の激しい大陸性気候。
ダウンの育成に最適な気候と伝統的な飼育方法から、世界的にも認められた良質の羽毛を採取しています。
ハンガリーの羽毛生産の歴史は古く、1720年頃から行われてきました。そのため古くから蓄積されたノウハウによって、現在も良質な羽毛を生産し続けています。ハンガリー産の羽毛はダウンボールが特に大きく、保温性、耐久性および弾力性に優れています。羽毛の先進国ヨーロッパでも高品位な羽毛にランク付けされ、その品質は世界中で高く評価されています。
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↓シルバーダックダウン85% | グレード ★★★ |
ウクライナはヨーロッパ東部の国で、西側にはハンガリーやポーランドが隣接しており、国土の大半は平坦な丘陵地帯と肥沃な大地が広がっています。
小規模な農家が自家用に長期間飼育しているダックのため、ダウンはグースなみに大きく、羽枝の密度が濃く、保温性・耐久性に優れています。
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↓マスコビーダックダウン80% | グレード ★★★ |
マスコビー種ホワイト・ダックは中華民国台湾省養鴨中心が品質の安定を図り、排卵・孵化・飼育指導を行い優れた品質の羽毛で覆われた、健康な水鳥です。
特に台湾での中国薬膳料理に使われるマスコビー種ホワイト・ダックは、薬効作用のために冬季150~180日の長期間にわたり飼育された雄鳥を食しますので、他に類を見ない耐久性に優れたダウンボールを採取することが出来ます。
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↓フランススペシャルダックダウン80% | グレード ★★ |
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主にフォアグラ目的に90日間程度飼育されたフランス産のダックを使用しているため、ダウンはグースなみに大きく発達しています。
真冬のダウンは羽枝の密度が濃く、保温性・耐久性に優れているため、主に成鳥の真冬の成熟ダウンを使用し、さらに独自のイオン化技術で未熟ダウンや夾雑物を除去しています。
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↓ホワイトダックダウン80% | グレード ★ |
改良種アヒルは、台湾の宜蘭養鴨中心が長期にわたりダックの新種を求め研究し、北京ダックと在来種ダックとの交配により、良質の肉と品質の良い羽毛のとれる改良ダックが生まれました。
飼育は水辺や河辺で自由に遊びながら育てられますので、清潔な羽毛を身につけています。
真冬のダウンは羽枝の密度が濃く、保温性・耐久性に優れているため、主に成鳥の真冬の成熟ダウンを使用し、さらに独自のイオン化技術で未熟ダウンや夾雑物を除去しています。
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↓低質な羽毛 |
下の写真のような、本来、捨てるはずの羽毛を使用している大手老舗メーカーもあります。 羽毛のグレードは、品質管理を徹底している農場の善し悪しで決まります。ですので、原産地については、あまり品質には関係なく、あくまでも目安にすぎません。 また、品質表示を偽装したり、高額な定価をつけ、驚く程、安く販売する二重価格表示をしているメーカーも後を絶ちません。
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キャメルパッドとキャメルふとんのグレード
キャメルふとん(ヘビータイプ) | グレード ★★★★★ |
体格の良い方でも、お尻が落ち込まないように、体圧分散性と支持力および、耐久性をさらに高めた「キャメルふとん」。レギュラータイプよりもキャメル毛を約1kg増した贅沢な作りになっています。
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キャメルふとん(レギュラータイプ) | グレード ★★★★ |
標準タイプの「キャメルふとん」です。
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キャメルパッド(ライトタイプ) | グレード ★★★ |
寝心地を重視した「キャメルパッド」。ベッドタイプよりもキャメル毛を約1kg増した贅沢な作りになっています。
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キャメルパッド(ベッドタイプ) | グレード ★★ |
ベッドマットレス用に誂えた「キャメルパッド」です。
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